急速に進歩する除染技術
しかし、それに対する除染技術も“急速”に進歩している。
放射性物質で汚染された水や土壌の除染に役立ちそうです。
磁性を持ったナノメートルサイズの微粒子を使って放射性物質を効率よく除去する方法が東京慈恵会医科大学の並木禎尚講師らによって考案されました。これによって、海水や牛乳、血液などといった液体から最短15秒でセシウムを99.9%取り除けるとのことです。
実験では、癌治療薬を患部に届ける薬剤送達システムのために開発された直径70~80ナノメートルの磁性結晶に、セシウム吸着材をくっつけた微粒子がつくられました。その微粒子をセシウム入りの海水や牛乳へ混ぜてから磁石を近づけると、磁石にセシウムを吸着した粒子が引き寄せられ15~60秒で99.9%のセシウムを回収できたそうです。
15秒で海水や血液からセシウムを99.9%除去する新技術が考案される
このような技術を埋もれさせず、一刻も早く実用化できるようにするためにも、常にこの問題について“関心”を持ち続け、応援していきたいと思う。
さらに、もう一つ良いニュースを。
微生物を利用したセシウム回収技術の研究を進めている広島国際学院大(広島市安芸区)工学部長の佐々木健教授(62)のグループが、福島市内のプールのヘドロから、福島第1原発事故で放出されたとみられる放射性セシウムを除去する実験に成功した。佐々木教授は「土壌でも活用できる可能性が高い」としている。
9月13~26日に福島市内の公立学校のプールで3回にわたってヘドロを採取。それぞれに微生物を入れ、3日間の数値を測定した。その結果、毎時14・54~12・04マイクロシーベルトの放射線量が同4・10~2・60マイクロシーベルトまで減少。実験中にプール周辺で計測された平均同1・20マイクロシーベルトを差し引くと最大で89・4%を除去できた計算になるという。
微生物はマイナス電気を帯びた粘着物質を出す植物系の光合成細菌。プラス電気を持つセシウムなど重金属のイオンを引き寄せる性質がある。セシウムには植物に必要なカリウムと似た性質があり、カリウムとセシウムを一緒に回収した可能性もあるという。
実験は細菌をアルギン酸、カルシウムと混ぜて直径約2センチの粒状にして使用した。放射性物質を吸着後、焼却すると容量は50分の1以下、重さは100分の1以下の灰になる。焼却時に放射性物質は拡散しないという。
佐々木教授によると、放射性物質の除去のバイオ技術による実証は初という。佐々木教授は「コストがかからず中間処理も比較的容易。土壌も水と混ぜた状態にすれば除去できる可能性が高い」と説明する。
実験の結果について、立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は「注目すべき成果だ。吸着のメカニズムが解明され実用化できれば、福島にとって朗報になる」としている。
セシウム除去実験に成功 - 中国新聞
いざとなったときの日本の底力には一種の“痛快さ”を感じてしまう。
これからもどんどん、良いニュースを伝えていきたい(笑
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