富士山、駿河湾周辺で“磁気異常”が発生。東海地震、東南海地震、南海地震の前兆か?
2011-08-29|自然・科学・技術
以前、こちらの記事で房総半島や東京湾で方位磁石の南北が逆転するという怪奇現象が起きていることをお伝えしたが、この“地磁気異常”が駿河湾や愛知の渥美半島まで拡大しているそうだ。
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23日、アメリカ東海岸でマグニチュード(M)5.8の地震が発生、首都ワシントンなどを中心に推定震度3~4の揺れが広い範囲を襲った。同地域でこの規模の地震は93年ぶりという。M9.0の東日本大地震が、太平洋プレートの対岸にまで影響を及ぼした可能性も否定できない。
もちろん日本列島もいまだ余震が続き、全国各地の活断層で大地震が起きやすい状態が続いている。その前兆ともいえるのが、『房総半島で方位磁石の南北が逆転する怪奇現象“磁気異常”が多発』『房総半島の磁気異常が示す「M7首都圏直下地震」の可能性』で警告した、謎の「磁気異常」だ。現在、東京湾沿岸部と千葉県房総半島内陸部では、コンパスの針が大きく狂うという奇妙な事態が頻発している。
そして最近になって、この現象が東京・千葉以外でも観測され始めたという。磁気異常と地震発生の関係を研究してきた海洋学者の辻維周氏は、8月1日に駿河湾でマグニチュード6.1という地震が起きた東海地方でもこうした異常現象が観測されているとして、次のように警告する。
「地震発生前には、震源を取り巻く地下の岩盤に細かいクラック(ヒビ割れ)が走り、その際に放出される電磁波が地磁気に影響を及ぼします。この異常現象が観測されると、1、2年以内に岩盤で大規模な破壊(地震)が起きることがわかってきました。駿河湾沿岸から渥美半島にかけての地域で、5月以降、方位が狂い出しています。おそらく、3月11日の超巨大地震で生じた太平洋の地殻の歪みが少し遅れて伝わったのでしょう。この東海地域の磁気異常は強まるばかりです。7月前半の調査では、とうとう駿河湾各地で最大30度のズレを計測しました。これは通常ではありえない数値です」
駿河湾沖の東海地震、愛知県沖の東南海地震、紀伊半島沖の南海地震。これら3つの震源域で起きる「海溝型巨大地震」は、基本的に単独で終わらず、ほとんどが連動発生してきた。東海地方の磁気異常はその前兆だと読み取れると辻氏は言う。
「強い磁気異常は駿河湾地域だけでなく、愛知県・渥美半島先端の伊良湖岬まで広い地域で発生しています。福田港に至っては35度もズレている。明らかに、東南海地震の接近を告げています。また、7月5日に和歌山でM5.5が観測されるなど、このところ紀伊半島でも地震活動が目立ってきました。これらは南海地震の予兆と考えられます。つまり、1、2年以内に、東海・東南海・南海すべてが連動したトリプル超巨大地震が襲来する可能性があるのです」
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<富士山、駿河湾周辺で“磁気異常”が発生。東海地震の前兆か? - 週プレNEWS>
自身と地磁気の関係については、3.11の東日本大震災の前後でも話題になっていた。
以下、時事通信社のニュースより。
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津波を引き起こす震源付近での海水の動きによって、地磁気が変動した可能性も指摘されており、同観測所の源泰拓主任研究官は「津波の予測には無視できない結果」としている。
調査では岩手県から千葉、長野両県にかけての7カ所で、同観測所や国土地理院などが設置している観測器のデータを分析。全ての測定地点で、大地震が起きた3月11日午後2時46分から15分間程度は地磁気がいったん減少し、元の水準に戻るパターンが確認された。地球の自転など1日周期で変動するものとは明らかに傾向が異なっていた。
地磁気の変動は地震の際、岩盤に大きな力が加わって生じるとも言われるが、大地震の前震とされる3月9日の地震では、目立った変動は観測されなかった。一方、各観測地点の地磁気増減の程度は、沿岸の潮位変動の大きさと類似していた。震源近くの海底で膨大な海水が塊となって動いたことが、地磁気変動の要因との見方もあるという。
震源地から約210キロ離れた福島県いわき市では、震災発生の7分程度前に地磁気の変動が観測されていた。源主任研究官は「今後、詳細な解析が必要」としている。
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地震学者の詳細な解析結果を待っていたら、寿命のほうが先に終ってしまう恐れがあるが、もしも地震発生の7分前に警告が出せれば、多くの被害を避けることは可能だろう。
地磁気の変化などの“宏観異常現象”が地震発生と関係があると“感じた”人は、自ら情報を集めることが賢明ではないか。
NICT 太陽地球環境情報サービス
NPO法人大気イオン地震予測研究会e-PISCO~大気イオン・宏観異常・地震活動解析により、産官学民協働で地震予知を目指します
そらみみアンテナ
23日、アメリカ東海岸でマグニチュード(M)5.8の地震が発生、首都ワシントンなどを中心に推定震度3~4の揺れが広い範囲を襲った。同地域でこの規模の地震は93年ぶりという。M9.0の東日本大地震が、太平洋プレートの対岸にまで影響を及ぼした可能性も否定できない。
もちろん日本列島もいまだ余震が続き、全国各地の活断層で大地震が起きやすい状態が続いている。その前兆ともいえるのが、『房総半島で方位磁石の南北が逆転する怪奇現象“磁気異常”が多発』『房総半島の磁気異常が示す「M7首都圏直下地震」の可能性』で警告した、謎の「磁気異常」だ。現在、東京湾沿岸部と千葉県房総半島内陸部では、コンパスの針が大きく狂うという奇妙な事態が頻発している。
そして最近になって、この現象が東京・千葉以外でも観測され始めたという。磁気異常と地震発生の関係を研究してきた海洋学者の辻維周氏は、8月1日に駿河湾でマグニチュード6.1という地震が起きた東海地方でもこうした異常現象が観測されているとして、次のように警告する。
「地震発生前には、震源を取り巻く地下の岩盤に細かいクラック(ヒビ割れ)が走り、その際に放出される電磁波が地磁気に影響を及ぼします。この異常現象が観測されると、1、2年以内に岩盤で大規模な破壊(地震)が起きることがわかってきました。駿河湾沿岸から渥美半島にかけての地域で、5月以降、方位が狂い出しています。おそらく、3月11日の超巨大地震で生じた太平洋の地殻の歪みが少し遅れて伝わったのでしょう。この東海地域の磁気異常は強まるばかりです。7月前半の調査では、とうとう駿河湾各地で最大30度のズレを計測しました。これは通常ではありえない数値です」
駿河湾沖の東海地震、愛知県沖の東南海地震、紀伊半島沖の南海地震。これら3つの震源域で起きる「海溝型巨大地震」は、基本的に単独で終わらず、ほとんどが連動発生してきた。東海地方の磁気異常はその前兆だと読み取れると辻氏は言う。
「強い磁気異常は駿河湾地域だけでなく、愛知県・渥美半島先端の伊良湖岬まで広い地域で発生しています。福田港に至っては35度もズレている。明らかに、東南海地震の接近を告げています。また、7月5日に和歌山でM5.5が観測されるなど、このところ紀伊半島でも地震活動が目立ってきました。これらは南海地震の予兆と考えられます。つまり、1、2年以内に、東海・東南海・南海すべてが連動したトリプル超巨大地震が襲来する可能性があるのです」
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自身と地磁気の関係については、3.11の東日本大震災の前後でも話題になっていた。
以下、時事通信社のニュースより。
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津波を引き起こす震源付近での海水の動きによって、地磁気が変動した可能性も指摘されており、同観測所の源泰拓主任研究官は「津波の予測には無視できない結果」としている。
調査では岩手県から千葉、長野両県にかけての7カ所で、同観測所や国土地理院などが設置している観測器のデータを分析。全ての測定地点で、大地震が起きた3月11日午後2時46分から15分間程度は地磁気がいったん減少し、元の水準に戻るパターンが確認された。地球の自転など1日周期で変動するものとは明らかに傾向が異なっていた。
地磁気の変動は地震の際、岩盤に大きな力が加わって生じるとも言われるが、大地震の前震とされる3月9日の地震では、目立った変動は観測されなかった。一方、各観測地点の地磁気増減の程度は、沿岸の潮位変動の大きさと類似していた。震源近くの海底で膨大な海水が塊となって動いたことが、地磁気変動の要因との見方もあるという。
震源地から約210キロ離れた福島県いわき市では、震災発生の7分程度前に地磁気の変動が観測されていた。源主任研究官は「今後、詳細な解析が必要」としている。
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地震学者の詳細な解析結果を待っていたら、寿命のほうが先に終ってしまう恐れがあるが、もしも地震発生の7分前に警告が出せれば、多くの被害を避けることは可能だろう。
地磁気の変化などの“宏観異常現象”が地震発生と関係があると“感じた”人は、自ら情報を集めることが賢明ではないか。
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